みなさん、普段はどんな卵を購入していますか?
卵は栄養の宝庫と言われるほど栄養価が高く、さまざまな料理で簡単に使える事から、冷蔵庫には切らさず常備しているという方が多いと思います。
スーパーでも色んな種類、色んな値段の卵を見かけますよね。
ぶっちゃけ、どの卵を選ぶのが正解なの?
そんな疑問にお答えします!
目次
安い卵の裏
まず、鶏がどんな環境で、どんな餌を与えられて飼育されているのかについて、考えたことはありますか?
安いものには必ず理由があります。
実は、日本で生産される卵の約9割は、バタリーケージの中で飼育された鶏によって産み落とされた物なのです。
その飼育方法は、金網でできた鶏かごを積み重ね1羽ずつ入れて育てる方法なのですが、
鶏1羽が過ごせるスペースはB5サイズ程度で非常に狭いケージなのです。
このような飼育方法で生産された卵が安い卵に該当します。
勘が鋭い方はこの時点でなぜそれがダメなのか気づくと思いますが、なぜ安い卵が危険なのかについて説明します。
ケージ飼いの大きな問題点
まず問題視されている大きな理由が2つあります。
ひとつは、アニマルウェルフェアの問題です。
アニマルウェルフェアとは
人間が動物に対して与える痛みやストレスといった苦痛を最小限に抑えるなどの配慮により、動物の待遇を改善しようとする考えのことです。
ただ卵を産ませるためだけに、鶏の自由を奪い、強いストレスを与えているという残酷な飼育方法です。
もうひとつは、狭い場所で多頭飼いをすることで病気が蔓延しやすくなるということです。
狭いケージで飼育された鶏は身動きも取れず、羽を広げることすら出来ず、ストレスが溜まり、免疫力も低下するため、健康とは言えません。
そのため鶏が病気にかからないよう、抗生物質などの薬を投与し防いでいるのです。
さらに残酷な現実
約8割の農場の鶏は、雛の時にくちばしを切られるのです、、、
これは、雛同士がつつき合い、傷付けるのを防ぐためと言われています。
また、強制換羽を行なっているところも約7割ほどあるのも現実です。
強制換羽とは
約2週間ほど餌や水を与えず、人為的に換羽を促して鶏群をまとめて休産させ、産卵能力の回復を図るという養鶏技術です。
そのため、採卵できる期間が延びるため、コスト低減につながるのです。
さらに鶏の餌には、価格の安い外国産の遺伝子組み換えのトウモロコシや大豆が使用されています。
つまり、ケージ飼いの鶏は農薬まみれの穀物を食べていることになります。
国の見解では、遺伝子組み換えの餌を食べた鶏の卵は異常はないとされていますが、不安になる要素の一つですよね。
卵の選び方
では、どんな卵を選ぶのが安全なのでしょうか。
オススメは『平飼い卵』です。
平飼い卵とは
ケージ飼いの鶏とは異なり、地面に放して飼育され、鶏舎内を自由に動き回れる飼育方法で育てられた鶏の卵のことです。
平飼い卵のメリット
・鶏が自由に動き回れる為、ストレスが少なく病気にかかりにくい
・鶏が健康で過ごすことが出来るので卵の品質が良くなるのです
・アニマルウェルフェアの向上
平飼い卵のデメリット
・鶏同士がつつき合い怪我をすることがある
・生産効率が悪く、卵の価格が割高になる
・スーパー等で取り扱っている場所が少なく、平飼い卵が置いてあっても種類が少ない
このようにケージ飼い卵と比較してみると、平飼い卵の方が安心・安全で品質の良い卵であることがわかります。
平飼い卵が近所のスーパーで取り扱いがない場合は、食材や無添加にこだわっている企業の宅配サービスで、注文してみるのも良いと思います。
最後に、、、
これまでお話ししてきましたが、日本の卵はケージ飼いで残酷な飼育方法で生産されている卵がほとんどです。
これらを理解し、購入前に、ケージ飼いの安い卵を選ぶのか
それとも少し割高でも平飼い卵を選ぶのか
一度、アニマルウェルフェアについても考慮しながら考えて頂きたいと思います。
また、鶏のためだけではなく、自身やご家族のためにも、卵を選ぶ際は『平飼い』と記載のある卵を選ぶように心がけてみて下さい。
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